2010年1月3日日曜日

実践 はじめに② 散文の例




 つぎに、散文を見てみます。

 1は小説の文章で、2と3は分野は違いますが、学者の論説文です。

 それぞれ読んでみれば、文章の内容に、感覚的にも、論理的にも入っていけると思います。    



 

そこで次の左文字(鏡文字)を見てください。

 同じ文章ですが、やはり違和感があり、読みにくいのではないでしょうか。あるいはほとんど読めないのではないでしょうか。

 この文章から内容の理解に進んで、感覚的に理解したり、論理の筋を追うのは大変だと思います。

 これはかなり上級コースだと思います。これこそ最終目標でしょう。

 実際は、このような他人の文章の左文字を読む機会はないとおもいます。

 しかし最終的には、この程度に高度の左文字を理解できるようになりたいところです。それは自分で書いた左文字を読んだり、それで考えたりするために、必要だからです。実用レベルの左文字とは、このレベルです。

 レオナルド・ダヴィンチは、こういう文章を書いて、深く思索し、自分の天才を拓いたのです。