アルファベットです。
実際に書いてみると意外と簡単なような気がします。数字と同じように、形がはっきりしています。すこし練習すればできるとおもいます。
日本語と違って、ローマ字を使う言語はこの52文字を憶えればすべての言葉を書き表せます。表音文字の便利さは、日本人には想像の出来ない世界です。
レオナルド・ダ・ヴインチは、この左文字を使っていました。
日本語の左文字からみれば、かなり楽そうですが、もちろん、文字を綴るのは楽でも言葉を使って深く思索することは別の話です。
〈あなたの脳が喜ぶことを〉 レオナルド・ダ・ヴインチのように、反転させた文字を書く練習をしています。左利きの人間にとって、ダ・ヴインチのように左手で反転させた左文字(鏡文字、逆文字)を書くほうが自然です。それは左文字が左利きの人間の身体の自然に合うからです。そのとき脳は喜ぶようです。左文字と、左利きと社会、漢字、脳科学など関連したテーマについて、考えたことや調べたことを記しています。
マ行、ヤ行です。
「ミ」は手前に三本引く感覚になれる必要があります。
「メ」は「ノ」「ナ」と同様で、左上から右下に降ろす斜め線になれるのがコツです。
「ヨ」「ユ」は「コ」と同様に、右向きの人の横顔のようなイメージです。左手で人の横顔を描くときに現れる形になります。
ら行、わ行、んです。
「ら」は簡単なわりにとまどう字です。
「わ」と「れ」と「ね」はいっしょに憶えやすいです。
「を」は上部と下部のバランスに注意です。曲線と曲線の組み合わせ方に慣れる必要があります。
これでひらがながすべて終わりました。ひらがなが書ければ最低限のことは表現できます。なんども練習する必要があります。
ひらがなは、漢字を一通り習った後でも、結局一番難しいものです。ひらがなが漢字の崩し字でできているからでしょう。
ですから、ある程度出来たら、次に進んだほうがよいとおもいます。
それでも、ある程度進んだら、書きやすさに気付くとおもいます。そして、左文字の良さや書きやすさわかるでしょう。書くときに呼吸の心地よさがあります。
これから、順に左文字のサンプルを示しますので、真似して何度も書いて練習してみてください。教科書体と楷書体を表示します。
「あ」はすこし難しいので、「い」や「う」のような簡単な字から始めたらいいでしょう。
あ行の「お」は、A4など、なるべく大きな紙で書いてみてください。上から降ろした線を右から左へ円弧を描くようにストロークを回したときの心地よさがあります。
私が、はじめて左文字を手放せないと思ったのは、この「お」を描いたときです。「お」の円弧を書くときの心地よさはほんとうに発見でした。始めて味わう伸び伸びとした感覚でした。まさに手と脳が喜んだようです。
実際に、これを左手で普通の右文字を描くときの違和感や心地の悪さと比較すると、いかに左文字がよいか分かります。 「う」のストロークも同じような感覚を味わえます。
はっきり決める必要はないけれど、右図のように、一応ひらがなから始めて常用漢字までマスターするのに1~2年掛けるのがよいと思います。
普通に練習すれば1年で出来るといえます。
当然ですが、左文字を練習するのに、小学生が文字を学習するときに使う漢字練習帳のようなものは現状では存在しないので、すべて自分で工夫して練習する必要があります。このブログでは、ひらがなから常用漢字までの左文字を表示するつもりですので、参考にしてください。
急いで練習すれば、常用漢字まで、3~6ヶ月で出来ないことはないと思います。
ただあまり急ぐと、私の経験では、心理的に不安定になることがあるので、注意した方がよいでしょう。
それは我々のまわりはすべて、現実社会すべてが右文字でできているので、そのギャップに目と頭がついていけず、一時的に気持ちが不安定になることがあるからです。しかし、左文字に慣れるにつれて、気持ちも安定して来ます。慣れてバイリンガルの状態になることで、ふたつの文字を自然に受け入れられるとおもいます。
今までの習慣で馴染んだこととは違う、新しいことを身につけようとしたときには、ときに起こることかも知れません。
そこで、左文字の学習には、一年くらいで出来るけど、もう少しじっくりとやって二年掛けてもよいし、その努力を三年続ければ、一生身についた宝物になり、一生文章を書く楽しさと喜びのある生活ができるといえると思います。なぜなら左人間は、左文字ではじめて脳と手を自然に使うことが出来るからです。
1は小説の文章で、2と3は分野は違いますが、学者の論説文です。
それぞれ読んでみれば、文章の内容に、感覚的にも、論理的にも入っていけると思います。
そこで次の左文字(鏡文字)を見てください。
同じ文章ですが、やはり違和感があり、読みにくいのではないでしょうか。あるいはほとんど読めないのではないでしょうか。
この文章から内容の理解に進んで、感覚的に理解したり、論理の筋を追うのは大変だと思います。
これはかなり上級コースだと思います。これこそ最終目標でしょう。
実際は、このような他人の文章の左文字を読む機会はないとおもいます。
しかし最終的には、この程度に高度の左文字を理解できるようになりたいところです。それは自分で書いた左文字を読んだり、それで考えたりするために、必要だからです。実用レベルの左文字とは、このレベルです。
レオナルド・ダヴィンチは、こういう文章を書いて、深く思索し、自分の天才を拓いたのです。