2009年11月11日水曜日

習字と書道について

  小中学校で習う習字についてですが、左利きの生徒が、右手で右文字(普通の文字)を書くのは困難です。かれらが普段どちらの手を使っていてもつらいものです。彼らには、左手で左文字(鏡文字)を書くことを承認すべきと思います。習字はただ文字を憶えるだけでなく、書道に通じているはずですから、習字の学習目的からみても当然のことだと思います。

  書道は書いた文字の結果を求めるものではなく、書く過程、運動を求めるものです。単に書いた結果の文字を求めて、左手で、いかに右手で書いたかのように見せるイミテーションを求めても意味がないからです。習字の目的が、イミテーション作りでいいはずはないと思います。

  スポーツ行為と同様に、左人間は、利き手の左手で、呼吸を整えながら、全身を使って書くのが書道なので、学校は書いた結果の左文字(鏡文字)を認めるべきだと思います。でないと、左人間は、不自然な書く動作を強いられるわけで、習字ないし書道を好きになれず、文字を書く楽しみを奪われてしまうでしょう。

  現状では、習字の時間を密かに嫌がっている左利きの生徒が、少なからずいるのではないかと想像します。