2009年11月4日水曜日

左文字は、誰に向いているか

 左文字は誰に向くのだろうか、ということについて考えてみたい。

 結論を先に言えば、すべての左利きの人に向いていて、右文字も、左文字(鏡文字)も、書けたらよいと思います。つまり、左人間は両方の文字を書けるバイリンガルになるのがよいと言えます。そうなると、余計な一手間というか、学習の大変さがありますが、その分喜びもあるといえます。右文字は社会用、左文字は自分用です。

 ただ、そうは言っても、左人間は現状で、とりあえず右文字を書いているので用は足りているはずです。そこで、向いている人ですが、現状に違和感、窮屈さ、不快感を感じている人です。必要度が高い人に有効です。

 もう一つ、ある程度時間の余裕のある人です。単に、鏡文字を書けるレベルでなく、実用レベルになるには少しずつの練習で1、2年はかかる。この程度の時間を見ておく必要があります。ただ、いったんマスターしたら、言葉と心地よい付き合いが出来るので、左文字は一生の宝になると思います。

 忙しい人に向いていないか、というとそうでもないと思います。ビジネスのように、真剣な場面こそ、自分の利き手で文字を自然に書ける方が、脳を十分活用できるので勝負が出来ると思います。もっとも、練習する時間がないと難しいかも知れませんが。

 もし右利きの人が、左手で左文字を練習した場合は、いわゆる脳力開発になると思います。普段使っていない脳や手を使うので、いい刺激になります。求めるレベルは、左文字を書けるだけでもよいかも知れませんが、やはり、日記を書くなどの実用レベルまでやれば、さらに脳の刺激になると思います。もう一つ有効なのは、左文字を筆で書く練習です。習字や書道のレベルです。筆で一文字一文字を左文字で書くことは、脳に深い刺激を受け、密度の濃い時間を持てると思われます。