2009年10月14日水曜日

なぜ左文字がよいか①

文字を書く行為はどんなことか。

 それは、右手なり、左手なり使うが、腕全体を使うし、反対の腕も無意識にも補助的に使われ、さらに両肩、首、腰、両足も、書くときの腕の動きに合わせて、姿勢を保つために使うことになる。そして当然司令塔として脳を使う。つまり、全身を使う。ただし、右手を使う場合と、左手を使う場合とでは、動きは反対になる。

 これは、スポーツの行為と全く同じことになる。たとえば、野球なら、ピッチャーが球を投げる時に全身をしならせて投げる。投げる腕だけ動くわけではない。サッカーでも、走ったり、蹴ったりするときに、全身が動いている。もちろん脳を使うし、身体の全部分を使っている。

 この場合、誰でも、主に利き手や、利き足を使う。それは利き脳を使うことであり、最高の力を出すために、当然だ。もし、利き手や、利き足でないほうを使ったら、最高のパフォーマンスを引き出すことはできない。もちろん、練習によって利き手、利き足でないほうも使えるだろうけれど、それでもかなり違うはずだ。

 野球やサッカーは、左利きだからといって何の支障もない。テニスや、バドミントンなどの場合も、ラケットを左右に持ち替えるだけで、とくに不利はない。

 文字を書く行為も同じ全身運動なので、利き手によって左右反対の動きをするのがよい。つまり、右利きの人間は、右文字(現状の文字を指す)を使い、左利きの人間は左文字(いわゆる鏡文字)を使うのが合理になる。だから、左人間は、左文字を使うのがよい。

 要は、書く行為は、身体の全身活動になるので、利き手が最高に活用できる方法が一番よいことになる。それが、左人間は左文字になる。