2010年6月16日水曜日

左文字(ひだりもじ)の可能性

左文字の可能性を考えてみたい。

文字は突き詰めれば、線で作った図というか形になる。左手で書く場合、気持ちは文字を書くというより、絵を描くような感じになる。そこから書くことを繰り返して、少しずつ詰めていって文字になるという感じだ。

そこで左文字は最初は絵のようなもので、ひとつひとつの筆致はあまり意味のないものだ。そして筆致の積み重ねがひとつの絵になる。それからひとつひとつの筆致が意味を持ちはじめ、ペン画のような鉛筆画のようなものになる。それから線そのものも意味を持ちはじめ、書道のようなものに発展してくる。もっともそれは左文字になる。

これで完全に左手は自由になる。完全にとは、脳も身体全体も自由になるということだ。