2010年1月10日日曜日

実線 ひらがな ま行、や行


 ま行、や行です。

 「め」は「ぬ」と一緒に憶えるといいです。これは「あ」とおなじように、わりと難しいのではないでしょうか。

 一字一字、ストロークを味わって書くと楽しめる字だとおもいます。

 「ゆ」と「む」は、かなり難しいです。今までの右文字の記憶が強い分、かなりとまどうはずです。目が回るような感覚です。


 



実践 ひらがな な行、は行


 な行、は行です。

 左文字を習い始めたときに、つかみにくいことのひとつに、「に」や「は」や「ほ」の字にある最初のストロークが、右側のたて線です。いままでの右文字の感覚からとまどうことです。これはまず、柱を立てて字を安定させるという感じで身につくと思います。

 これはあとで、漢字を習うとき、人偏や垂れを書くときに、役立つ感覚です。

2010年1月9日土曜日

実践 ひらがな さ行、た行


さ行、た行です。

字形を見て、何度も白紙に書いて筆致を確かめてください。

「さ」と「ち」は、左文字は紛らわしいので、注意が必要です。この二字はもともと逆文字のようです。そこで書くときは、「さ」は円弧の部分をはっきり切って、「ち」は連続させて書くのがコツです。

サンプルの「さち(幸)」が、よい例です。

2010年1月3日日曜日

実践 ひらがな あ行、か行


 ひらがなから始めます。

 これから、順に左文字のサンプルを示しますので、真似して何度も書いて練習してみてください。教科書体と楷書体を表示します。

 「あ」はすこし難しいので、「い」や「う」のような簡単な字から始めたらいいでしょう。

 あ行の「お」は、A4など、なるべく大きな紙で書いてみてください。上から降ろした線を右から左へ円弧を描くようにストロークを回したときの心地よさがあります。

 私が、はじめて左文字を手放せないと思ったのは、この「お」を描いたときです。「お」の円弧を書くときの心地よさはほんとうに発見でした。始めて味わう伸び伸びとした感覚でした。まさに手と脳が喜んだようです。

 実際に、これを左手で普通の右文字を描くときの違和感や心地の悪さと比較すると、いかに左文字がよいか分かります。 「う」のストロークも同じような感覚を味わえます。

実践 はじめに③ 学習期間  



 では左文字をマスターするのに、どのくらいの期間を目標にしたらよいのか。

 はっきり決める必要はないけれど、右図のように、一応ひらがなから始めて常用漢字までマスターするのに1~2年掛けるのがよいと思います。

 普通に練習すれば1年で出来るといえます。

 当然ですが、左文字を練習するのに、小学生が文字を学習するときに使う漢字練習帳のようなものは現状では存在しないので、すべて自分で工夫して練習する必要があります。このブログでは、ひらがなから常用漢字までの左文字を表示するつもりですので、参考にしてください。

 急いで練習すれば、常用漢字まで、3~6ヶ月で出来ないことはないと思います。

 ただあまり急ぐと、私の経験では、心理的に不安定になることがあるので、注意した方がよいでしょう。

 それは我々のまわりはすべて、現実社会すべてが右文字でできているので、そのギャップに目と頭がついていけず、一時的に気持ちが不安定になることがあるからです。しかし、左文字に慣れるにつれて、気持ちも安定して来ます。慣れてバイリンガルの状態になることで、ふたつの文字を自然に受け入れられるとおもいます。

 今までの習慣で馴染んだこととは違う、新しいことを身につけようとしたときには、ときに起こることかも知れません。

 そこで、左文字の学習には、一年くらいで出来るけど、もう少しじっくりとやって二年掛けてもよいし、その努力を三年続ければ、一生身についた宝物になり、一生文章を書く楽しさと喜びのある生活ができるといえると思います。なぜなら左人間は、左文字ではじめて脳と手を自然に使うことが出来るからです。

実践 はじめに② 散文の例




 つぎに、散文を見てみます。

 1は小説の文章で、2と3は分野は違いますが、学者の論説文です。

 それぞれ読んでみれば、文章の内容に、感覚的にも、論理的にも入っていけると思います。    



 

そこで次の左文字(鏡文字)を見てください。

 同じ文章ですが、やはり違和感があり、読みにくいのではないでしょうか。あるいはほとんど読めないのではないでしょうか。

 この文章から内容の理解に進んで、感覚的に理解したり、論理の筋を追うのは大変だと思います。

 これはかなり上級コースだと思います。これこそ最終目標でしょう。

 実際は、このような他人の文章の左文字を読む機会はないとおもいます。

 しかし最終的には、この程度に高度の左文字を理解できるようになりたいところです。それは自分で書いた左文字を読んだり、それで考えたりするために、必要だからです。実用レベルの左文字とは、このレベルです。

 レオナルド・ダヴィンチは、こういう文章を書いて、深く思索し、自分の天才を拓いたのです。 

2009年12月16日水曜日

実践 はじめに① 詩文の例


 これから、左文字を実際に書く練習をしていきます。ひらがなから、順に、カタカナ、数字、アルファベット、漢字と練習していきます。

 その前に、われわれの目標を見定めておきます。単に左文字(鏡文字)をレタリングのように書けるだけでなく、左文字を日常生活の実用とすることを目指したい。

 そこで、まず左文字のイメージをつかむためにいくつか例を示します。

 右の詩歌を見ていただきたい。

①は、ご承知のように万葉集の有名な額田王の歌で、古代天皇たちのおおらかな恋の歌です。

②も、ご承知のように芭蕉の句で、字面からでも、林間に響く蝉の声が聞こえてきそうです。

③も有名な啄木の歌で、明治の清々しい叙情が言葉の表現から強く感じられます。

これら三つの歌はどれも文字の表面を見ただけで、すなおに歌の世界に引きつけられ、頭の中にその情景がありありと浮かんでくるのではないでしょうか。

 

 では、次の詩歌はどうでしょうか。すぐに気付くでしょうが、反転してもまったく同じ歌です。

 しかし、同じ歌だとは分かりながら、違和感が先に立ち、なんともいえない分かりにくさがあるのではないでしょうか。せっかくの歌の世界に浸りたくても感覚的に浸りきれないもどかしさが、あると思います。

 左文字をはじめて見たときだれでも感じるところです。ほんとうに新しいものに触れたときは、たいてい眩暈(めまい)に似た途惑いがあるものですが、左文字も嫌悪に近い、途惑いがあるかも知れません。

 何とも言えない違和感に圧倒されるところから、左文字の学習は始まると思います。

 我々の最終目標ですが、今は違和感しか感じられないかも知れない左文字でも、いつかは見慣れて普通に感動できるようになることです。

 左文字が容易に感じられるようになるまで慣れることによって、左文字で普通に生活できることを目標にしたいと思います。